(メモ)捨て猫を拾ったら何をすべきか

 緊急事態! 駅前で女子高生ボランティアから捨て猫を引き取ってしまった!! ということがあるのかないのか分かりませんが(岸和田市のあたりの駅前でそういうシチュエーションに遭遇した事があるのですが、出張先なので断念せざるを得ませんでした)、知人用にまとめたメモを、せっかくなので載せておきます。

《 ご 注 意 》

 ここでは、「かわいい」とか「かわいそう」という理由だけで捨て猫や野良猫を拾うことの是非についての考察は一切しません。ただ淡々と

・猫をもらったらこういうことが必要だよ
・室内で猫を飼ったらこれだけ費用が掛かるよ

 ということだけを書いていきます。
 ただし、猫は生き物ですから、日々成長します。

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 うちの仔の場合は、引き取った日(生後公称1ヶ月)には850gでしたが、その後7ヶ月で直線的に大きくなり、3.2kgで成長が止まりました。
 ネットの仔猫写真みたいな時期は、せいぜい生後3ヶ月までです。

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↓1年後
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 品種(例えば、ノルウェージャンフォレストキャットラグドール)や給餌量によっては、その倍以上になります。
 捨て猫を引き取る行為は、かわいいアクセサリーを手にするということではなく、生き物一匹分の生存権を適切に管理する責務を負うということです。これは道義的な義務ではなく、法的な義務(改正動物愛護法・平成25(2013)年9月施行)でもあります。







★猫をもらったらこういうことが必要だよ編

●生年月日を(曖昧でもいいので)押さえておく
 犬と違って法律上の義務ではありませんが、猫にもワクチンの接種が必要です。
 月齢により、ワクチンを打つべき時期(不活化ワクチンなら生後2ヶ月、生ワクチンなら生後3ヶ月、母親からもらった免疫が消えるのがだいたい3ヶ月)が変わります。

 見るからに仔猫じゃない場合は、可能なら里親の探し主に確認します。

 野良猫などで生年月日が分からない場合は、動物病院で獣医さんに聞けばおおよその月齢が分かります(実体験なのですが、体重から生後2週間くらいと推定していたら、獣医さんに「こりゃ2ヶ月だ」と言われてそんなばかな、と思いつつ飼っていたら、生後2ヶ月の標準体重まで大きくなったことがあります。栄養状態が悪くて痩せていたのでしょう)。

 捨てられている猫の場合は、おそらくワクチンを打ったりはしていないでしょう。その場合は、ワクチンを打つ前に、病原菌のキャリアじゃないか検査をしてもらうことが必要です。検査せずにワクチンを打つことが、発症の引き金になることがあるからです。

●できる限り早く(数日以内に)動物病院に連れてゆき、寄生虫の駆除を依頼する
 捨て猫には、ノミ・ダニ・回虫などの寄生虫が住み着いていると決めて掛かってください。
 これらを放置することは、猫の健康に悪いのはもちろん、ノミやダニを部屋の中にばら撒かれることになります。

●いずれ避妊手術が必要となる
 特別な事情がない限り、避妊(去勢)手術を検討してください。
 手術を行うのは、おおよそ生後5~7ヶ月頃(性成熟する頃)が一般的です。
「なんでわざわざ高い金を出して手術する必要があるの?」と思われるかもしれませんが、その方が猫にとっても、飼い主にとっても幸せになれる可能性が高いからです。
 具体的には、

病気(乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・卵巣腫瘍)を予防できる
・発情しなくなるため、野良猫との争い(ケガや感染症につながる)を予防できる
・発情しなくなるため、問題行動(大声で鳴いたり、室内への臭気の強い放尿を行なうなど。猫は本能でやってるだけなのですが、飼育上の問題やご近所とのトラブルに発展する可能性が高いため、あえてこう表現します)が減る
・おとなしくなる(オスの場合)
・想定外の繁殖を防げる(「うちは室内飼育だから関係ないよ」と思っていたら、時期が来たら本能に呼ばれてふらりと外に出てしまい、しばらく経ってから仔猫をたくさん連れて帰ってきた……なんてのがよくあるそうです)

 などです。
 手前味噌ですが、うちの猫(メスの三毛猫)を猫好きな人に見せると
「毛並みも発色もすばらしい、絵に描いたような三毛猫だ。仔猫が生まれたらぜひ分けて欲しい」
と言われることがあります。
 でも、「絵に描いたような発色の美しい三毛猫」が必ず「絵に描いたような発色の美しい三毛猫」を生むとは限りません。ねずみ算式に増えていく仔猫をすべて幸せにするのは、現実にはとても難しいでしょう。
 今の、目の前の猫の幸せを第一に考えてあげることによって、猫も、人も、幸せになれます(byかかりつけの動物病院)。





★猫を飼ったらこれだけ費用が掛かるよ・イニシャルコスト編

●参考書

 こういう本が一冊あると、安心できます。

●キャリーバッグ/キャリーケース
 猫を連れ帰ったり、動物病院に連れて行く際に、必要となります。

●ケージ
 いきなり室内に猫を開放できれば一番いいのですが、猫にとって安全な環境を構築できるまでに家を留守にする場合や、来客中などは、ケージの中でおとなしくしてもらうほうが安心です。
 こちらは犬用です。猫用のものは、犬用のものより高めです。

 犬用のものは天井がない場合が多いですが、猫は天井がないと簡単にジャンプで脱出してしまうため、犬用のものを転用する場合は、オプションの天井を購入するか、網をかぶせるなどの工夫が必要です。
 うちでは、幅90cm×奥行き60cm×高さ50cmのケージを縦2段に重ねて使用しています。

●猫用トイレ
 猫はとてもきれい好きで、飼い猫ともなるとしょっちゅう体を舐めてきれいにするのであまり体臭がしないものですが、猫の糞は臭いものの代名詞にも使われるほどのニオイですので、トイレには気を使いたいものです。
 たいていの猫用トイレは二重底になっていて、上層に猫砂を入れ、下層に吸水性シーツを入れる構造になっています。

 糞は猫が自分で砂の中に隠します(が、猫も飼われていると野生を忘れるようで、砂の上に放ったらかしだったりもします)。
 尿は猫砂の種類によって、砂が吸収して固まるものと、そのまま通過させてシーツに吸収させるものに分かれます。

 ずっと飼うことが明らかでしたら、最初からフルサイズのトイレを購入しておくことをお勧めします。うちのように100均の食器水切りかごなんぞで安く済ませて、猫砂を大量に買わないといけなくなったら大損です。
 特に、下層が引き出し式になっているかどうかは重要です。安いものは猫砂の詰まった上層を持ち上げないと下層にアクセスできない構造になっていて(台所の水切り籠と同じです)、シーツの交換に手間がかかるからです。



 ニャンとも清潔トイレのほうは「消耗品が高いけど鉄板」と言われています。
 デオトイレの引き出しは前後を逆にしても差し込めるので、いつも決まった場所にしか尿をしない猫ならシーツの節約になります。
 いずれも消耗品が付属する(たとえば猫砂1袋は、市場価格だと600円くらいします)ので、その分を差し引けば割安です。

 トイレの形状にはドーム型オープン型があります。
《ドーム型のメリット》
・砂を散らかす猫でも砂が飛び散りにくい
・固形物が目につかない
・臭いが外に出にくい
・猫が人目を気にせず用を足せる
《ドーム型のデメリット》
・汚れていても中の様子が分かりにくい
・お手入れの際にドームを外さなければならない
・存在感が大きい
・大きすぎてケージに入らない場合がある
・ちょっと高い
《オープン型のメリット・デメリット》は、ドーム型の逆です。 

 近いうちに猫を手放す前提(しばらく保護しながら譲渡先を探す、など)に限り、100均の食器水切り籠でも代用できます(網目が猫砂より細かいものに限る)。


 子猫用のトイレは、小柄な成猫でも使えると称して安く売られていますが、引き出し式になっていない場合があるので注意が必要です。

●寄生虫の駆除:(参考)4,200円

●避妊手術:(参考)19,425円
 オスの場合はもっと安いです(タマを抜くだけなので)





★猫を飼ったらこれだけ費用が掛かるよ・ランニングコスト編

●6種混合ワクチン:(参考)6,825円/年
 犬のように法律で義務付けられているわけではありませんが、健康のため、毎年の接種が必要です。

●餌:(参考)20,696円/年
 餌のグレードは、大きく分けて3種類に分かれます。

・5kg単位の大袋で数百円程度

・1.5kg程度で1,500円前後(おおむね1グラム1円程度)


・もっと高いもの


 猫は結石ができやすい体質のため、安い餌を長年食べていると、たいてい発症してしまい、通院の必要はあるわ、医療費はかかるわ、猫は痛い思いをするわという三重苦に遭います。
 うちでは主に、おおよそ1.5kg程度で1,500円前後のものを、できれば半額セールを狙って購入しています。
 参考価格は、仔猫の時期も含んでいるので、これからはもうちょっと高くなるかもしれません。
 なお、猫の体質によっては相性があるようで、うちの猫は鉄板といわれるサイエンスダイエットすら吐いてしまうので、一番吐かないビューティープロを食べさせています。

●トイレまわり(猫砂・消臭剤等):(参考)17,891円/年
 猫を飼うときの、隠れた経費がこれです。

 猫砂は、安いものは臭いを抑えられなかったり、肉球の間に挟まって猫が不快に思う&部屋にばら撒かれるなどといった欠点があります。
 そんな中、鉄板と言われているのは、なんだかんだいってコレです。


 シーツについてですが、イニシャルコストでも触れたとおりニャンとも清潔トイレは「鉄板だけど消耗品が高い」と言われています。うちでは、最初に付属してきた脱臭・抗菌マットの上にホムセンのPB商品の安いペットシーツを敷き、1~2日毎に交換しています。おかげでマットはいまだに新品状態で、しかもランニングコストも安く済んでいます(ここで楽をするためにも、トイレは引き出し式を購入することをお勧めします)。

 理想論ですが、猫に水洗トイレを使うことを教えることができれば(YouTubeで「猫 水洗トイレ」で探すと出ます)、かなり財布的に楽になるでしょう。
 ただし、猫の中にはぶきっちょさんもいるので、トイレで力んでいる最中に便器に落ちてパニックで部屋を走り回り、部屋中をびしょ濡れにすることもあるかもしれません。

●ペット医療保険(オプション)
 猫には人間の健康保険が効かないので、そのままでは医療費は100%負担になります。
 ペット用の任意保険に加入することにより、医療費の一部相当額の払い戻しを受けることができます。
 払い戻し額は、5割(本人半額負担)のものと、7割(本人3割負担、つまり人間の健康保険と同じ感覚)のものが多いようです。
 また、一旦全額を支払いしたあとで保険会社に請求することによって払い戻しを受ける保険と、対応している動物病院であれば窓口で実質負担額だけを支払えばいい保険があります。
 医療保険は、

・加入せず、掛け金相当を餌代にまわすことで病気を未然に防ぐ
・加入せず、掛け金相当を積み立てる(病気に罹らなかったらラッキー)

 という考え方もあるのですが、ガンなどで医療費が何十万円も掛かる場合もありえますし、最近では掛け金の安い医療保険もあるようなので、周囲の猫を飼っている方に聞いてみるのがいいでしょう。





★猫を飼ったらこれだけ費用が掛かるよ(あったら便利編)

●自動給餌機

 ちょっと家を空ける時に、必要になります。

●猫用給水器

 はい、ジェックスきました。

●ペット用アルミボード

 うちでは、PCの廃材を使って冷却ファンをつけています。
 猫に扇風機の風を直接当てるのはよくないと言われているので、アルミボードを持ち上げて裏に小型扇風機の風を当てることで、間接的に猫を冷やすといいでしょう。

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 ジェル内蔵のものは安いのですが、仔猫には何にでも噛み付く時期があるので(人間の赤ちゃんと同じで歯がうずくのでしょう)、噛み付いて中の保冷材がだだ漏れになることがよくあるのでお勧めしません。





★おまけ:サカナとネコは一緒に飼えるか
 うちの猫は魚にあまり興味がない様で、魚をどうこうしたいということはないようです。
 しかし、猫の習性上、高いところに登りたがるので……

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 登れなくなる工夫をしないと、こんなことになります。


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